第250章:ホーム

結婚式のことは、報道陣には知らされなかった。

その一点だけで、それは神聖なものになった。

大聖堂はない。

カメラもない。

誓いに見せかけた同盟もない。

名前と相続を軸に組み立てられた、社交界向けの見世物もない。

今度は、自宅で行われた。

ジェームズが、そもそももう一度式を挙げたいと本当に思っているのかと尋ねたとき、シャーロットは西の芝生へ視線を向けた。そこではエマが、気の進まない犬たちを花の行列に並ばせようと奮闘していて、そしてこう言ったのだった。

「見世物はいらないの。誰にも武器にされない思い出がほしいのよ」

だからマーティン家の屋敷は、その日一日だけ、ただの家になった。

要塞...

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